心の疲れと体の疲れ、それぞれ別の対策を

体と心の疲れを定期的にリフレッシュさせることは、仕事を長く楽しく続けていくために不可欠なことである。ただし、ただ自分の好きなことをするだけでリフレッシュできるかと言えばそうでもない。というのも、体の疲れと心の疲れでは、原因はそれぞれ別のものであり、対策を分ける必要があるからだ。

体の疲れを引き起こすのは、主に肉体的な疲労が原因である。その疲労が蓄積される背景には、栄養不足、睡眠不足、血行の悪さ、などが隠れているだろう。これらを取り除くために、いくつかの改善を実施することが肝要である。

インスタント食品やサプリメントだけに頼らないきちんとした食事、夜更かしの厳禁、質の良い睡眠のためにスマホ画面を見る時間の削減、血行促進のために適度な運動の実施、などが効果的である。

心の疲れの原因はストレスであることが圧倒的に多い。明確な体の異常はなくても、なんとなく体が重いなどの兆候があったら要注意サインである。そして、最も大事なのは、心の疲れは、体の疲れのように食事や睡眠だけで解消できるわけではないということである。心に直接的に働きかける対策を講じる必要があるというわけだ。

例えば、ストレスの原因の大部分は人間関係に起因するとも言われるため、リフレッシュするなら、誰とも会わない1人だけの時間を作る、逆に、気心の知れた友人だけで集まるのが効果的だ。また、心が疲れると自己否定にもつながりがちな点にも気を配りたい。「どうせ自分なんて」と落ち込まずに、好きなことに集中したり、欲しかったものを買ってみたりと、自分を肯定する意識を持つキッカケも作るべきだろう。