かえって疲れを溜めてしまうNG行動

疲れを取る方法は、人によって様々だが、かえって疲れを溜めるようなことをしてしまうケースも見られるため注意しなければならない。

まず、仕事で疲れて空腹になったからといって、暴飲暴食は禁物である。たしかに、疲労回復に栄養補給は必要だが、食べ過ぎや飲み過ぎは消化器官に過剰な負担を与え、疲れを増幅してしまうのだ。飲食はストレス発散にもなるので、つい過剰になりやすい。胃腸が働きすぎなくて済む適度な食事を摂るよう心がけよう。

良質の睡眠も疲れを取る上で重要なポイントである。たとえ長時間でも浅い睡眠では、疲れを完全に取り除けない。深い眠りに就くためには、入浴や運動を適切に行うことが必要だ。時間に追われて日頃はシャワーしか浴びない人も、疲労が蓄積していると感じたら、浴槽に浸かることが望ましい。ただし、長時間お湯に体を沈める必要はない。せいぜい20分ほどぬるま湯に浸かれば十分である。あまり長い間熱いお湯に身を浸していると、逆に疲れてしまうのだ。体を温めることによって血流が良くなると、自然に眠くなるだろう。

肉体的な疲れを取りたい時に運動は不要だが、頭脳労働で脳が疲れている場合は、身体を動かすことにより、快適な睡眠を得られる。30分ほどエアロバイクを漕いだり、縄跳びをしたりするだけで、適度な肉体的疲労が生じ、眠りやすくなるだろう。就寝前の運動や食事は避けるべきと言われるが、どうしても目が冴えて眠れない時は、少し体を動かしたり軽食を摂ったりすることにより寝つけることもある。